- Daisuke A
海外でモデル事務所に所属する方法 ~ 第一章6
ボブ君は完全に寝るモード。スリッパを脱ぎ、すでに横たわり、移動ファッションを理解したよね。 しょうがないので自分は映画鑑賞モードにしたけど、結局は好きな映画をさっぱり集中できないわけ。単純にこれからの事が気になり、映画は頭に入らない。
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・モデル事務所に所属する方法
当時の方法で言えば、直接現地に足を運んで事務所の門を叩くのがほとんどで、ダメなら即終了。ちなみにこの方法、日本では不可で怒られるので要注意。2016年現在はインターネットが普及しているので、直接で門を叩くのは反則技としてモデルにとっては最終手段でかなり厳しい。基本的にはモデル事務所間のやりとりやメールでコンタクトが基本。便利になったと言えるけど、それだけ判断が厳しくなった現状もあるかな。すでにそれなりのキャリアがあるモデルであるか、かなり若い段階で新人を開始するかの狭き門だと言える。
・シーズンの現実はかなり厳しい
例えば、日本ですでに活動しているモデルが現地のモデル事務所に所属できる可能性は、10人中で1人の確立かもしれない、現在はもっと低い気がする。現地のモデル事務所に所属した日本人モデルがシーズン期間に滞在していたとして、どれくらいの仕事を勝ち獲るかと言えば、これも5人中で1本だけかもしれない。それだけ特別な期間であり、とても厳しい。ちなみに当時、1シーズンに7本の仕事を勝ち獲る化物の先輩がいたのだが、これはまた後々で。
厳しいのは状況だけでなく、費用にも同じ事が言える。軽く換算してみると、今回の挑戦費用は、渡航費の飛行機代で約14万円、宿泊の滞在費は1ヶ月で約12万円の予定ではあるが、これはあくまでもシェアをして工夫の格安プランでの話。飛行機代は冬より夏の方が高い。そして現地での交通費と生活費で9万円程度を考えている。追加考慮は海外での滞在時は仕事をしないかもしれない可能性があり収入未定、日本に残した部屋の家賃が9万円。ついでに次シーズンも挑むとするなら、帰国してから次のシーズンまでの猶予期間は5ヶ月。毎シーズンで挑み続けるのは、簡単ではないよね。
自分は今回の挑戦、先ずは事務所に入れるかが大問題で、中堅クラス以上を狙うと考えれば10件程度だと予想、その内のトップ三件はかなり厳しいだろう。 パリとミラノの2舞台に挑むので、20件位の事務所のうち、どこかに所属さえ出来れば、その後に何本でコレクションのオーディションを受けられるのか?その内に1本でも仕事を勝ち獲れれば、今回の挑戦は成功かな。
自分は最終手段の反則技で事務所を受ける形なので、所属出来なかった場合はコレクションに挑戦する前に門前払い、記念旅行となるには費用もリスクも高過ぎるよね。