ダイスケのブログ 記事

Blog

早稲田のボブマーリィ ~ 第一章3

Sunday, May 15, 2016

 今回の海外挑戦は重要ポイントが2段階。


 先ず、現地のモデル事務所に所属する事。日本ではモデルでも、現地の国でモデルとして認めてもらう立場に成る事が必要になるわけで、パリやミラノはハードル高いね。


 次に、現地のオーディションを受けて仕事を勝ち獲って初めて仕事となる事。モデルとして正規の形は、事務所に所属するのが前提条件なの。

 

 

 電話が鳴る、予想通りの母からだった。
『あんた、今日からでしょ?お金とか大丈夫なん?』
 どこの親もきっと同じ台詞の心配事を言うのだろう。
「多少は余裕あるので平気~」
『ヒロさんに、御土産くらい持っていきなさいよ!』
 母はピアノ教師であり、友好関係が広い。大分県に住みながら海外までも守備範囲らしい。母にパリとミラノに挑戦しに行くと伝えた数日後、友人の娘さんがミラノに住んでいて、ファッションの仕事をしているらしいから連絡してみなさいと、ヒロさんの連絡先を教えてもらっていた。
 海外に行くので餞別をくれと言う本心を察していないのかスルーなのかは謎。

 

 電話を切った後、リンが薄ら笑いを浮かべて視線を飛ばしているのに気がついた。
『お母さんでしょ?』
「そう、ヒロさんの事~」
『連絡する気なかったでしょ?』
 なぜにわかるのだろうか、ファッションの仕事をしているらしいからこそ、連絡をしない気だったのだけど。
 彼女も親も、日常の身近な人ほどたまに鬱陶しい存在に思える、背後霊じゃなかろうかと思うほど絶妙なタイミングを突いてくる時もある。本人以上に自分の事を客観的に理解しているのかもしれない。
 これ等のやりとりが後々、今回の挑戦に大きな影響を起こすとは想像もしていなかったかなぁ。

 

 人の匂いで満ちている光景は、人通りが無駄に多く感じ、本人の知りえない点で結びつく接点の存在には関心もなく誰もが無関係のつもりかもしれない。人それぞれの物語を継続中の中でそれぞれが着飾っているけれど、夕暮れに包まれると皆が同系統の色に染められている様にも観えた。温かくもあり、つまらなくも感じる中で、他人の興味を惹きつける人はなかなかいないね。


 ボブ君との待合せ場所である新宿にギリギリで到着。成田へ向かう改札前で待合せていて、この時点ではまだリンとボブ君は面識がなかった。ただ1点だけ、リンにボブ君の特徴を教えていただけかな。
『ボブ君はもぅ来てるかな?』
「待合せに遅れた事ない人だから、もぅいると思うよ」
『もぅ発見しちゃった!あの人でしょ、ボブ君?』
 リンはすでに興味津々で、笑っている様でもあり嬉しそうにも見えた。リンの言う方向にボブ君が居る事を確認。到着電話をするまでもなく発見。
「ああ、そうそう~そのまんまだろ」
 リンは自分に確認してすぐに、ボブ君の元へ向かった。ボブ君は何やら携帯でも触っている様子だった。自分はスーツケースを引きながらで少々で遅れる中、リンはボブ君に話しかけている。

 

ボブ「おぅ大介、今日は遅刻しなかったジャン。そろそろ一度電話入れとこうかと思ってたよ」
大介「ボブ君、これ彼女のリンね」
ボブ「もぅ挨拶されたよ、突然で声かけられたからビックリしたけどね」
リン「早稲田のボブ・マーリィって聞いてただけですけど、すぐわかりました♪」
ボブ「おぃおぃ大介、俺はそういう風な紹介されてんのかよ~まぁ全然間違ってないけどね、むしろ大正解だな!」
大介「ねぇ、これから海外なのに服装がユル過ぎない?相変わらずのラスタカラーだけど」
 ボブ君の服装は、黒いTシャツに怪獣キャラ風な赤のプリントがあり、深いグリーンのスウェットパンツは太目のサイドポケット付、靴は黒だがスリッパ風に少々で靴下のオレンジ色がチラつき、手首に黄色の星型が刺繍された黒いリストバンドの姿。
ボブ「これが俺の移動ファッションですよ」
 この会話を横目に、リンは興味深々でボブ君に熱い眼差しを送っていたのは、自分もボブ君も気がついていたと思う。


ボブ「何?リンちゃん、何なのその異様な物を観る目は?触りたいの?触りたいんでしょ?しょうがねぇなぁ~ダメだけどね!絶対ダメなんだけどね!」
 ボブ君はリズミカルに話す冗談交じりの雰囲気で笑いながらの対応だ。
リン「触ってもいいですか?チョットだけ!」
ボブ「特別だよ!普段は絶対ダメなんだけど、今回は特別だかんね!」
 リンは嬉しそうにボブ君の髪を触り始めた。ちなみにボブ君の髪型は、ドレッドの超ロン毛で腰の下まである長さだ。
リン「これ、全部が自毛ですか??」
ボブ「そうだよ、全て自毛!全てが自毛だから~大切に扱ってね!」
リン「ちょっとだけ解いてもいいですか?」
ボブ「それはダメ!それは絶対にダメだからね!自分で編んでんだけど、超面倒なんだから」
 自分は少々で苦笑い、ボブ君からしょっちゅうあると聞いていた光景。


 ボブ君は年上の24歳、180cmの体格は細マッチョで髪型は上記の通り。当時は日本のモデル事務所が同じで、ボブ君はすでに半年前で海外挑戦済みの今回は2回目。

 

 

 ★ 第一章 1

 

 

 ★ 第一章 2

 

 

Please reload

広告

 

​シェアをお願いします♪

現在HPを日々改築中!

​☆☆☆☆☆

広告

  • アマゾンの社会のアイコン
  • Twitterの社会のアイコン
  • YouTubeの社会のアイコン
  • Instagram Social Icon
  • Facebook Classic

 

お問い合わせ

contact@daisuke-ozi.com